水無月
6月の最後の日(30日)に食べる習慣のある水無月(みなづき)。
関西では節分や丑の日のように決まった日にこの和菓子を食べます。
三角の形をしたういろうに小豆をのせて固めたものです。
平安の頃は、氷を食べて暑気祓いをしたそうですが、庶民には高価なものだったので、
ういろうを氷に見立てて三角にしたそうです。
小豆は邪気払い、悪魔祓いだそうです。
京都、出町今出川の「出町ふたば」の和菓子屋さんの水無月を思い出し、
作ってみました。結構、美味しくできました。
水出しの緑茶を添えて、今日のおやつです。
「出町ふたば」は、昔ながらの庶民的な和菓子屋さんという感じですが、
店の前はいつもお客さんの行列です。
店の中に入るというよりいきなり商品ケースがずらりと並び、
(ショウケースではなく)和菓子が何十種類?、もっとある感じです。
そして、その後には注文を聞いて、販売をするおばちゃん達もズラリと並び、
お客さんの対応をしています。
又、その背後には和菓子を作っているおばちゃん達が黙々と手を動かしています。
今時、めずらしい風景です。
ここの「豆もち」が有名で美味しいこと。
この時も「水無月」を買ったように思います。 好きなので。
水無月の真ん中に栗がのっていました。
それに小豆がいっぱいのかっています。
下鴨神社にお参りをさせて頂いた後、ここに必ず寄ります。
一人旅なのに「目が欲しがって・・・」あれやこれやと買ってしまいます。
その後が、ちょっと困るのですが。
ある時、ここから少し南下したところにある紫式部ゆかりの廬山寺を拝観。
そこに外国人のカップルが来られ、もしや、と思い和菓子を勧めました。
はじめは、ビックリしておられましたが、喜んで食べてくれました。
楽しい思い出です。
「出町ふたば」の辺りで、もう1ヶ所立寄ってしまうところがあります。
お店を北に2、3軒隣に位置するところに出町桝形商店街の入り口があります。
これまた昔からある地元の人の商店街です。
なんともホッとするお店がいっぱい集まっています。
アーケードの天井には大きな手作り鯖のオブジェがぶら下がっています。
この商店街こそ、鯖街道の終着点なのです。
若狭から京都まで。
入り口からすぐの「満寿形屋」さん 。
昔ながらの食堂です。
ここの鯖ずしは、京都の有名な鯖ずしのお店と引けを取らない美味しさです。
東京からわざわざ買いに来るリピーターも多いのです。
鯖ずしだけを頂くこともできますが、
私は鯖ずし2切れ と うどんのセット 1,000円を頼みます。
どちらも好物ですので。
持ち帰り用の鯖ずしもあらかじめ頼んでおきます。
水無月から色々な場面を思い出しました。
水無月は簡単で目にも涼しげなお菓子です。
火も使わないので、これからの季節に最適です。
水無月の材料
米粉 50g
砂糖 30g
水 90cc
ゆであずき 30g
作り方
1. ゆであずきは、煮豆(黒豆の市販のもの、甘納豆など)でも。
2. ボウルに米粉、砂糖、水を入れて溶かす。
3. タッパーにラップを敷く。
その上に、②の生地を入れる。(生地は少し残して置く)
ラップを軽くかぶせる
4. 電子レンジで2〜3分加熱する。
5. レンジから取り出し、残りの生地を入れる。
その上に黒豆をのせ、
再び、レンジで1〜2分加熱する。
6. 粗熱をとり、冷蔵庫で冷やす。
三角形に切り分ける。(ラップごと切ると切りやすい)