宮本三郎美術館と九品仏
久しぶりに自由が丘に出かけました。
相変わらずおしゃれで、華やいだ街です。
今回は駅の周辺ではなくちょっと落ち着いた住宅街の中にある「宮本三郎美術館」
と九品仏で知られている浄真寺に伺いました。
世田谷美術館の分館で、こじんまりとしたところですが、
宮本三郎の作品の流れ、ヨーロッパの画壇で活躍していた当時の画家達の影響を受けたであろうと思われる作品。そして次第に彼自身のスタイルへと確立していく様がわかるように配置されていました。
数々の女性を描いていますが、鮮やかな赤と緑、その中に黒っぽい線。なかなか使いこなせるものでなく、見入ってしまいました。
住宅街を九品仏浄真寺に向う途中に「ふぐ屋」さんがありました。
ふぐの水槽が店の外からでも見られるようになっていました。
ふぐをしばらく観察していると中の1尾が大きな口を開けてこちらに突進してきました。向こうもこちらを観察しているのかと面白く、しばらく睨めっこ。
九品仏浄真寺の山門
この山門を潜ると左手に閻魔堂があります。
閻魔堂から大きな、太い声が響いています。
お賽銭をお賽銭箱に入れると「えんま様の言葉」がスピーカーを通して流れてくる仕組みになっています。
どうも、その人その人に合った(?)言葉を言ってくださっているようで、
ちょっと心に引っかかり、気持ちが引き締められます。
写真の中ほどの赤い物は閻魔堂の周りあたりに三々五々とある小さなお地蔵さま
です。本当に小さなものです。(正面から撮ればよかった・・・)
後で知ったのですが、終生の苦を救うという有り難いお地蔵様だそうです。
この門の向こう側が本堂と阿弥陀堂3棟があります。
本堂に向かいあって同形の阿弥陀堂3棟が一列に並んでいるのは
珍しい配置だそうです。
下品堂(げぼんどう)、上品堂(じょうぼんどう)、中品堂(ちゅうぼんどう)3棟
に各3体の阿弥陀如来様が安置されています。
いずれも大きくて頭髪は鮮やかな瑠璃紺色、そして御体は金箔の立派な阿弥陀様です。
この計9体の仏様が九品仏の名の由来だそうです。
その中の1体は、修理中でお留守でした。
神社仏閣に伺う時、おみくじを求めることはないのですが、
何気なく下品堂の入り口にあったおみくじを引いていました。
なんと・・・。