あじさいの花と額縁やさん
一応自粛生活が解禁されましたが、2、3ヶ月の間の生活がすっかり定着し、
取立てて開放感は感じません。それ以上に自主管理の必要性を感じます。
それでも、少しずつ出かける必要もあり、おそるおそる外に出かけるようになりました。
混雑する時間は外していますが、電車の中は皆さんなるべく人と離れて腰掛けたり、
やむを得ない場合は、なるべくお隣さんと出来るだけ距離をとるため肩をすぼめて座って
いる様に見受けました。
今までとは微妙に違います。
先日、ミニ額を見つけに西荻窪まで出かけました。
井の頭線の線路の脇にびっしりとアジサイの花が咲いている箇所がありました。
丁度タイミングよい時期に出掛けられた幸せを満喫し、チョットの区間ですが、
旅をした気分になりました。
お目当の額屋さん 「アトモスフィア」は、うっかりすると見落としそうな小さなお店です。
コロナ騒ぎでこの額屋さんもしばらくお休みでした。
手作りの額を置いてあり、オーダーもできます。
ここのご主人は、日本は額に対して歴史が浅いこともあるのですが、額の歴史、技術や
職人さんの仕事の内容、流派、名前などの文献がないのだそうです。
西欧では絵画と額縁は同じ比重で扱われているようです。
従って、額を作った人の名前も残されているそうです。
ところが、日本は職人さんの名前が表に出ることはタブーだとか。
段々と職人さんの数も減り、なる人も少ないので、あちこちの額職人さんや
廃業する額屋さんからお話を聞いて、記録に残す作業もなさっているようです。
ミニ額を見せてもらいました。
ずいぶん昔の額を解体して作り直したもの、塗装し難い木質に何度も塗り込んで仕上げた物
などいずれも職人さんの思い入れが入ったものばかりです。
額が独立しているように思えました。
いくつか頂いたのですが、額に合う絵を描かねば(?)と眺めています。