回転木馬
先日、豊島園が閉園しました。
私の中では、昔からあり、そしていつもずーとあの処にあるように思っていました。
94年もの間、子供だけでなく、あらゆる世代の人たちを楽しませ、癒してくれたのでは
ないでしょうか。
一度だけ子供を連れて、流れるプールに行きました。
空から吊り下げられた海賊船にはびっくりしたことを覚えています。
豊島園の女王とも言える回転木馬エルドラドがあることは知りませんでした。
ひたすらプールのみに 気が集中していたのだと思います。
一目、エルドラドにお目にかかっておけば良かったと今更ながら後悔しています。
この回転木馬はフランスのスペインに近い街カルカッソンヌで出会ったものです。
カルカッソンヌは城壁の街として知られています。城門の外の森にデーンと
そしてポツンと据えられていました。2階建てです。
他の遊具は何もありせん。
回転木馬にはライトが取り付けられ、キラキラと輝き独特の雰囲気をかもし出していました。
森の中の回転木馬。
夕方の森の中はうす暗く、無数の電飾が輝き宝箱のようでした。
旅の間、回転木馬に目が止まりました。
ルーブル美術館から続くチュイルリー公園の林の中にも回転木馬がひっそりとありました。
乗っている人はいませんが、赤い紅葉の中で馴染むように置かれていました。
回転すると馬たちが自由に飛び立つように思えてきます。
いずれも年代を経ているような感じです。
街のちょっとした所にも置かれてあります。歩道の広くなった所にも。
必ずしも馬ではなく、デパートの屋上遊園地にあった子供の自動車が5、6台円型に
連なりグルグル回るようなものなど。
色鮮やかでどことなく、哀愁を帯びている回転木馬。
豊島園閉園のニュースを見て、いろいろと思い出しました。
昔描いた小さな絵を出して見ました。