大嘗宮
大嘗宮を拝見に昨日伺いました。
皇居東御苑に作られた大嘗祭の舞台である大嘗宮の一般参賀が行われています。
12月8日までだそうで、その後は取り壊されるそうです。
近くまで出掛けていたので、思い切って皇居まで行ってきました。
地下鉄二重橋駅から坂下門を目指して、駅を出ると朝からの雨は上がり、平日という事もあり皇居に向かう人達もまばらでした。
昨日は大安吉日。曇っていましたが、丁度いい見学日和でした。
地下鉄日比谷駅辺り。お堀を挟んでビル群と皇居の森。
たくさんの見学者の時に使われるロードコーンの列。
坂下門を抜けて。人はまばら。
富士見櫓。
子供の頃、初めて上京した時、叔父にハトバスに乗せられ東京観光をした事を
思い出しました。
その時は、中に入る事なく皇居前広場で二重橋を見ただけでした。
十月桜が見事に咲いています。
その横でイロハモミジが見事に色づいていました。
庭の低木が隣の建物(百人番所)の屋根の形に刈り込まれている。
どの木も手入れが行き届いています。
百人番所の向かいにある中之門跡。大きな石が積み上げられた石垣。
門跡の裏側に回ると少し小ぶりの石が積まれ、しかも表情のある石。
どこかに石を寄進した大名の印が無いかとちょっと探したのですが・・・。
門を通り、砂利の坂道を登るとパッと景色が変わり、みかんの実をいっぱいに
ぶら下げた樹々が現れました。よく見るとさまざまな種類の柑橘類です。
なんでも上皇陛下のお考えで江戸時代に食用とされてきた桃や梨、柿、柑橘類などの古品種の果物が栽培されているのだそうです。
果樹園の地続きの先に大嘗宮が見えてきました。
大嘗宮の回りはスダレの垣で囲われています。
板葺きの屋根、表から素通しできる構造。
鳥居を中央に置き、左右対称の造りになっているようです。
何よりも木の香りが微かに漂っていました。
建物全体の左右の端に当たる建物の壁はムシロのような物で出来ていて、
規則的に榊の枝が挿しこまれていました。(写真の右端の建物)
「膳屋(かしわや)」という神に捧げる食事を準備する建物だそうです。
ここから大嘗宮の中心的な儀式をする為の建物に運ばれるそうです。
皮付きの丸太をそのまま使った鳥居。 (黒木造り)
天皇が儀式を行われる「悠紀殿」と「主基殿」の屋根の上にも皮付きの丸太が
乗っていました。
大嘗宮の正面から左側に回り込んだ場所からは主基殿がよく見えます。
屋根の上に丸太が乗っています。
正面だけではなく、左側にも門が。
皇居に作られた神殿と丸の内のビル街の佇まいが不思議と違和感なく調和していました。そして、比較的にどこからでもビル群やクレーンが見えていました。
建物全体の後ろ側。
壮観な左右対称の建物、装飾を切り落としたシンプルな姿に清々しさを感じました。
大小合わせた40の建物で構成されているそうです。
ゆっくりと見せて頂けました。
天守台から大手門に出るのですが、紅葉の雑木林の横を通り本当に広さを感じました。
とても新鮮な気分に成れた一日でした。