フォトグラムのモデルに?
ちょっと恥ずかしくも、楽しい経験をしました。
友人の写真家から「 お願いごとがあります 」のメールが入りました。
ドキドキしながら開けると、「 モ・デ・ル になってください 」の文字が。
早速、連絡を取ると、
「 あなたが写真に興味を持っていたので・・・」
納得しました。
子供の頃、夏休みの自由研究で「 日光写真 」を経験した方も多いと思います。
友人はその「 日光写真 」を基本にした感光紙に直接、映像を写す方法
フォトグラム制作をしています。
写真家のマン・レイも暗室で印画紙の上に物体を置き、
一瞬電気をつけて感光させて、それがシルエットとして写るというものです。
カメラを使わない写真技術です。
白黒のシルエットだけの写真です。
見目形が分からないので、お引き受けしたのですが、
顔立ちは分からなくても、姿はわかりますよね。
大きな感光紙の前で色々と動き回りポーズを決めます。
そして、30秒位静止。
現像液、定着液に浸けたり、水洗い。次第にシルエットが現れてきました。
実物大の私です。
何とも言えません。
5、6枚制作して終了しました。
屋外の日中で感光に10〜20分位、屋内ではもっとかかったと思います。
その間、ジーと動かずにいるのは至難の技だった事でしょう。
今回は、もちろんその時代とは違うのですが、
暗室の中で、光源もピンポイントで強いので静止時間は30秒位でした。
現像後、微妙に動いたところが波打ったように写し出されていました。
素朴な仕組みですが、面白い世界です。
以前、試みたのは日差しの強い日、印画紙の上に物を置き、
印画紙が黒っぽくなったら光を遮断して感光を終えていました。
その後の処理が出来なくて、コピー機で写ったものを複写・保存しました。
アー、なんてお粗末な事でしょう。