蓑虫の観察
こんなに梅雨らしい梅雨は近年なかったのではと思うくらい休みなく降り続いています。疲れもまだとれていないので片付けを一時お休みをして「引越しのお知らせ葉書」を書こうとテーブルに向かっていました。
どんなデザインや文面にしようかと考えていた時、ふと、窓の外に蓑虫を見つけました。
軒先から蓑虫がブラリとぶら下がっていました。
次に目にした時にはぶら下がっている糸の長さがグーンと長くなっていました。
それが、雨と風にあおられて、左右に大きく揺れ、そしてそれがグルグル回っています。
蓑虫の表情は、糸の動きが早くてよく分からないのですが、蓑から首を出し口から糸を出していました。
しばらくすると窓の外には蓑虫の姿はなく、窓を開けて見ましたが、やはりいません。
さっきまで軒先から1m50cm位まで糸を伸ばしグルグル自転しながら、ユラユラと
風に流されていたのがいないのです。
風で飛ばされたのではと、辺りを見たのですが居ません。
ふと、軒先をよく見ると先程ぶら下がっていた所より50cmも離れた場所で、
糸をしっかり引っ込めて蓑を軒先に直接くっ付いて、ジーッとしていました。
蓑虫の動きは想像以上に早く、糸を伸ばしたり、縮めたり。
場所を変える時には糸をしまって、カタツムリのように移動するのでしょう。
蓑虫をこれほど観察したのは初めてです。小学生レベルですが。
子供の頃ですが、近所のカイズカの生垣にたくさんの蓑虫がぶら下がっていました。
近所のおばさんがこれをたくさん集めて、つなぎ合わせてバッグを作ると言っていました。蓑虫のバッグだそうです。
この蓑虫も今では絶滅危惧種だそうです。ほんとうかしら?