「十日夜(とおかんや)」のお団子
昨夜はお月見行事の一つの「十日夜(とおかんや)」でした。
「十五夜」、「十三夜」は有名ですが、「十日夜」というお月見があるのを知ったのは
最近です。
収穫祭、豊穣を感謝するという事とともに、
ゆっくりとお月見をすることができません。
その代わりに十日夜にお月見をする習慣があったのではと思います。
テラスに棲みついているカマキリとカメムシもお月見です。
どちらもおひとりさまです。
稲の収穫が終わり、田んぼの案山子を取り除き、
田んぼの神様をお見送りする日が「十日夜」。
収穫したお米でお団子を作り、お供えをし、ゆっくりとお月様を見上げたのでしょう。
十五夜は中国から伝わった貴族の観月行事。
十三夜は日本由来の月見で、栗や枝豆を供える行事。
十日夜は旧歴の10月10日に行われていた収穫祭。
「十日夜」は、日にちが決まっているので、お月様は必ずしも満月ではありません。
ラグビーのボールのような形をしていました。
曇りなく黄金色に輝いていました。
この日、お団子を作りました。
十五夜、十三夜には作れなかったので。
ーーーーー 関西風のお月見団子 ーーーーー
上新粉 250g
ぬるま湯 200〜215cc
あんこ 適量
1. 大きめのボウルに上新粉を入れ、ぬるま湯を少し入れ、粉をかき混ぜる。
少しづつぬるま湯を入れ、かき回すを繰り返しているとじょじょに粉の小さな
塊ができてくる。
塊が徐々に大きくなり、下のような塊ができる。
(一度にたくさんのぬるま湯を入れないで)
2. 親指大より少し大きめの俵型にする。
3. 沸騰した湯に団子を入れて茹でる。
浮き上がったら、1〜2分そのまま茹でる。
4. すぐに氷水にとって冷ます。
水気をきる。
5. あんこを俵型にしたお団子にのせます。
ラップで形を整えると出来上がり。
これをお重に詰めて、お酒、お水、お塩と共にお供えしました。
この台は2019年熊本・朝倉での洪水で流木となった木を再生したウッドキャンドルです。
夜になると楕円形のお月さまがすんだ空にかがやいていました。